H30(2018年)年4月、四国こどもとおとなの医療センターが公共建築賞優秀賞を受賞し、6月1日に授賞式が行われました。

https://www.pbaweb.jp/img/content/16th_PBAward_OPA_180425.pdf

四国こどもとおとなの医療センター 中川院長のコメントより

独立行政法人国立病院機構 四国こどもとおとなの医療センター
院長 中川 義信

「扉を開ければ見えてくる新しい病院のかたち」
四国こどもとおとなの医療センターはこども病院と成人医療中心の二つの病院が
統合し、平成25年に新しくスタートした病院です。今までにない病院を目指し
「こどもからおとなへそしておとなからこどもへ続いてゆく命のサイクル。その
全てを見守りたい」との思いをアートにちりばめ、癒しに満ち溢れた空間を作りだしました。
誰もが避けて通りたい病気。しかし病院で過ごす時間もかけがえのない人生の1ページ。
心の奥に隠された小さな扉を開ければ、そこにはあなたを思う私たちの心と、進歩を続ける
新しい病院のかたちがきっと見えてくると思います。

評価

病院建築は過去の公共建築賞においても多くの作品が受賞している
本作品はそれらと一線を画するものであると思われる。
病院長の病院づくりに対する高い理念は企画から設計、施工、さらに運用にまで
一貫して息づいている。
本作品の最大の特徴は建物全体にわたる「ホスピタルアート 」の導入である。
現在もその取り組みは継続されており、ホスピタルアートディレクターを専門職として雇用し
患者や看護師など多くの人の発言や思いを受け止め、地域住民をも巻き込んでホスピタルアート
活動が続けられている。
スタッフ相互のコミュニケーションを円滑にする開放的なスタッフラウンジは
スタッフ同士の連携や助け合い、垣根のない関係を生み出すことに大きく寄与している
ことも特徴の一つである。

写真:中川院長(前列右から4番目)、山下設計藤田副社長(2列目右から5番目)、山下設計三浦氏(2列目右から4番目)