大阪大学医学部附属病院 小児医療センター
「星の船」
みんなの願いをのせて
大阪大学医学部附属病院 小児医療センターに入院している子どもたちが検査や手術に行く時に通る長い通路は、病棟との扉が閉まるとシーンしたスタッフエリア。
看護師さんたちの要望は一つでした。この通路を通る子どもたちが前向きになれるような空間にしたい。付き添ってるご家族も応援したい。。。
病気の子どもたちの一番の気がかりは「自分のことを心配しているお母さん」なのです。病気の子どもを励まそうと思ったら、その子をサポートしてくれる一番身近で大切な人たちを励まさなくては。みんな繋がっているのだから。
そう、気付かされたプロジェクトでした。
そこで、子どもたちが自分から前向きな気持ちで手術に向かえるような仕掛けを作りました。一緒に歩いているスタッフもご家族も、みんなが楽しくなるような物語性のある壁画を描きました。精一杯の祈りを込めて。
さあ、お医者さんも看護師さんも、森の動物たちもみんな一緒に希望を抱いて「星の船」に乗りましょう。
検査も、手術も、今より良くなるための大切な挑戦です。そう、みんな繋がっていて、誰も一人では幸せになれないのです。
主な作品
会話を生みだす壁画
子どもも大人も楽しめる愛嬌のある動物たちに思わず顔がほころびます。
患者さんとスタッフをつなぐ飾り棚 「エール船」
子どもとご家族・スタッフとのコミュニケーション ツールとしてご活用できる小さな棚。
導く照明
柔らかく優しい和紙照明の 灯りで、ぬくもりのある空間を演出。子どもたちはステッキや剣で点灯したり、好きな色に操作することができます。
遊びを取り入れたウォールボックス 「船の燃料タンク」
星がころころと落ちる様子を楽しめます。 溜まった星はこれまでにここを通った子どもたち の頑張ったしるし。みんなを勇気づけます。